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有松絞りとは

有松の町は慶長13年東海道筋に生まれた町であり、有松絞りの開祖、竹田庄九郎始め8名の移住者によって誕生しました。
有松の町の特色は以来約380年綿々と絞り生産を一貫して業とし、町全体が絞り業者のみで形成されて来た為に、江戸時代の町屋建築が昔のまま数多く残されていることです。
東海道を描いた広重の鳴海の宿は、有松を描いたもので画中の文字に名産、有松絞りと記してあり、その風景其のままが今日の町に残っています。有松絞りは、尾州藩御用として納入し、諸大名との交際に土産の品として好んで用いられましたが、同時に尾州藩の保護政策をうけて有松以外の土地での製造卸業を禁じた事と、東海道を往来する旅客の土産品として珍重された事が、有松絞りを支えて来た大きな柱でした。
今では全国の百貨店・呉服店等に売られているが絞技法は100種にも及び製品も絹・綿・化繊に絞りをして伝統の手法を今日に伝えています。